心優しき狼よ、曠野を行け

約230,000文字

2015年4月~11月 初公開?

あらすじ――実家に居候状態の月見里(やまなし)走(かける)は人狼。人間である時は家族に反発もせず人々のいいなりとなって優しく大人しく暮らしているが、いったん狼と化すと、依頼主の命ずるままに人をかみ殺す。

ヒトとオオカミ、ふたつの形態……相反するようでいて実は全く同じ核をもつ彼は、幸せを求めながらもそれにしがみつく日々に疑問を抱いている。

そんな中、『意思無き排除』と呼ばれる恐ろしい災厄が人々の頭上に迫りつつあった。

家族の関係とか、ささやかなる日常に対する寂寞のおもいとか、つい噛みつきたくなる物事へのうっ憤とか、日々の暮らしに近い中から妄想して、まさか完結まで書けると思わなかった長編です。プロットはあるようでなく、後半に設定をねじ込んできた無理やり感はあるものの、一応、起承転結ができて良かったです。

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心優しき狼よ、曠野を行け
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